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2014年9月1日月曜日

ニースからの小旅行 プロバンス鉄道

フランス国鉄ニース駅から徒歩10分、プロバンス鉄道ニース駅は観光客のいないニースの街角にひっそりとあります。

知らなければ見逃してしまうような外観

プロバンス鉄道って聞いたことありますか?
ピーニュ鉄道とも呼ばれているようですが、あまり知られていないようです。

ニースとディーニュ・レ・バンを1日5往復しかしない小さな路線です。(時刻表はこちら)

以前から一度乗ってみたいと思っていた電車ですが、今回やっと念願が適いました。 



電車のチケットは予約はできないので、当日駅の窓口でチケットを買います。









列車の出発時刻が近くなるまで、ホームには入れません。





09:25 ニース駅を新しいモデルの車両で出発します。










ニースを出るとすぐに周りは山、山、山。

川に沿って渓谷を走ります。











途中の駅はこんな感じ。





10:38 ピュジェ・テニエール(Puget-Théniers) 駅に到着





そして今回の主役はこちら!




途中のピュジェからアノまで、蒸気機関車が週1回(夏休み中は2回)、1日1往復だけ走っているんです!

(2014年は5月11日から10月26日の日曜日、および7月18日から8月15日までの金曜日)

鉄ちゃんには見逃せませんよね。





石炭を運ぶ車両の前で


もっとひんぱんに走らせればいいのに・・・と思っていましたが、
乗ってみてわかりました。
昔のままの車両を昔のままのやり方で走らせているので
大変なんです。



毎回丁寧に車輪を点検します








石炭をくべる機関士は若者でしたが、その他は皆さんかなりご高齢のようでした。











きっと蒸気機関車が好きでたまらない人達なんでしょうね。ちなみにこの蒸気機関車は、GECPという団体が主催で走らせているみたいですよ。
(鉄ちゃん向けのスクリーンセーバーはこちら)





客車も昔ながらの
木の車両です。





中はこんな感じ。













トンネルに入ると・・・・・








まっくら!

電気が弱いせいだけではありません。
煙が窓から入ってきて煙い!(ごほごほ)
窓は手動式で、とてもじゃないけど
すぐに閉められませんでした。



のんびりしたスピードで走っているので、窓からこんなに乗り出して写真も撮れます。





顔を窓から出していると、小さい粒が
顔に当たります。
何かと思ったら、石炭の粒。
ふと見たら服に黒い点々が・・・・。
わわわ、と手で払うと、点が線に・・・・。
白い服を着てきたことを反省しつつ、
ここは悪あがきせずそのままに。



停車の度にライトを
磨くおじさん








途中アントルヴォー(Entrevaux)を含め
いくつかの駅に停車します。
乗降のためというよりも、写真ストップ。



普通の電車が30分で行くところを1時間かけてのんびり旅します。




12:05終点アノ(Annot)到着

ここで昼食休憩になります。



石造りの建物がほとんど







アノは人口1000人余り、ホテルもレストランも数えるほどしかない小さな村ですが、中世に建てられた石の家が残る歴史のあるところで、村役場はルイ14世の時代に建設されたそうです。


広場にあるホテル











ちょっと裏道を行くと
こんなトンネルも



15:00 蒸気機関車がアノを出発。ピュジェに向かいます。



ニースに戻る人は、ピュジェで普通の列車に乗り換え。

これは古いモデルの車両


蒸気機関車の乗車券は電話で予約になります。
Gare des Chemins de fer de Provence à Nice   tél: +33(0)4 97 03 80 80

片道2時間半の短い旅行でしたが、汽車も景色も満喫の楽しい1日でした。蒸気機関車が走っていない日でも、途中下車して観光しながらディーニュ・レ・バンまでの旅行も楽しいでしょう。


(ストックホルム支店S)

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