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2011年1月7日金曜日

バルセロナの新年のパレード

今回はバルセロナからです。
おととい1月5日の公現祭のパレードと季節限定のカタルーニャの食べ物をご案内します。

スペインではクリスマスのプレゼントはもともとはサンタクロースではなく、イエスに東方から3賢者が贈り物を持ってきたことにちなんで1月6日に3賢者(スペインではレイエス―王様たちといわれています)がプレゼントを持って来ると子供たちは信じていました。名前はメルチョール、ガスパール、バルタサールでとりわけバルタサールは黒人の王様で子供たちの人気を博しています。

1月5日に東方のかの地からバルセロナに到着するのですが、やはり港町、船で3賢者はやってきて、バルセロナ市長からどの家にも入れるという魔法の鍵を受け取ります。その後、バルセロナ市内をパレードするのですが、このパレードの際、子供たちは王様たちにどういう贈り物が欲しいと書いた自分の手紙を渡します。子供たちの期待に膨らんだ顔があちこちで見られます。そうして1月6日の朝、子供たちはプレゼントを手にするのです。




今年はパレードの山車が12台、勿論王様は3人ですのでそれぞれの山車に乗り他にもその前後に工夫をした山車が連なります。しかもミュージカル仕立てでパレード本隊には1200名参加、そのうち200名はプロのダンサーでした。
雪のない温かい冬のここだからこそ出来るパレードです。このパレードはバルセロナ市以外の市町村もそれぞれの町で行ないます。(スペイン全国で)

 

もし年末からバルセロナに観光でお越しの場合は5日のこのパレードをご覧になるべく5日はバルセロナ泊にしませんか。

でもバルセロナにはこの3賢者とは別に12月に「カガティオ」というクリスマスのプレゼントの風習があります。
12月に入ると台所の火のそばに木の幹を置き、食べ物と水を毎日あげます、そうして24日の前の日に木に毛布をかぶせ、歌を歌いながら棒切れでこの木をポンとたたくとプレゼントがでてくる仕掛けですが、名前からご想像できるように木の幹のうんちを出させるとそれがプレゼントになるのです。
それで毎日食べ物を食べさせるわけです。歌は「カ-ガティオ、カ-ガティオ。。。。」

クリスマスマーケットで売っている木の幹

バルセロナ独自の風習である木の幹「カガティオ」とは別に、「カガ」というウンチをしている格好の人形がこの時期売り出され、その年の人気者も加わります。(2年前は中村俊輔の人形も売り出されました)また、「トルー」という名称のボリュームたっぷりなケーキも各家庭で食されます。(繰り返しになりますが、このケーキ、非常にボリューム満点です。一般家庭では食事を2、3時間かけてたっぷりと食べた後に、最後の止めとしてこのケーキを食べます。)


 


ということでバルセロナの子供たちはサンタクロースも含めると3回もプレゼントのチャンスがあるのです。 (BARCELONA/M.E)

名物料理は次回、ご紹介します。

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