アムステルダムからこんにちは。
3月に入ってヨーロッパ各地からの旅行者でアムステルダム市内も賑わいを見せるようになり、そして、街中でもクロッカスや水仙の花が見られるようになりました。
ミュージアム広場、ライクスミュージアム |
アムステルダム歴史博物館 |
3つの聖アンドリューの十字で形作られたアムステルダム市の紋章
(雄々しさ、決断力、慈悲深さを表すとされていますが、
「反抗的」、「頑固」、「並々ならぬ忍耐力」・・・と、
オランダ人の気質に触れて言い表す人もいます。)
今週末には冬時間から夏時間に変わります。いよいよ春の到来です。
(雄々しさ、決断力、慈悲深さを表すとされていますが、
「反抗的」、「頑固」、「並々ならぬ忍耐力」・・・と、
オランダ人の気質に触れて言い表す人もいます。)
今週末には冬時間から夏時間に変わります。いよいよ春の到来です。
限られた時間内で有効的に観光を進めるには、当然、各観光スポットの立地を把握する必要があります。移動の為の時間を最小限に留めれば、その分、時間が有効的に使えるからです。
中央駅から始まるお勧めのお散歩コースをご紹介しましょう。地下鉄駅への接続口の設置工事も終わり、外壁を隠していた覆いも取り払われた中央駅。ここから正面に伸びるダムラック、そしてダム広場を挟んで、その向こうにはロッキン通りがムント塔まで伸びています。ムント塔の足元には右(西)にシンゲルの花市場、左(東)にアムステル川があります。(中央駅を背にすると・・・正面が南、右が西、そして左が東となります。シンゲルや主な運河<ヘーレン運河、カイザー運河、プリンセン運河>は中央駅を要とした扇形に伸びていますので、運河沿いを南に歩いていてもどこかの段階でいつの間にか北に向かっている事になります。)
ダムラックはアムステルダム訪問中には何度となく歩く通りです。お土産屋さんやレストラン、カフェ、運河クルーズの乗り場などがあります。ダムラックとロッキン通りにほぼ平行にカルファー通りが、こちらもムント塔まで伸びています。昼間は歩行者専用通りとなって車の往来を気にする事なくショッピングを楽しむ人で賑わっています。洋服やアクセサリー、靴などを売るお店が主ですが、お土産屋さんや安価な雑貨などを売るお店もあります。お店は通常10時ぐらいから夜6時まで、木曜日は夜9時まで開いています。日曜日も11時ぐらいからお店は開き始めるので、午後になると午前中の閑散としていたのが嘘のように混雑します。
王宮(ダム広場) |
新教会(ダム広場) |
戦没者慰霊塔(ダム広場) |
ムント塔 |
シンゲルの花市場では50本のチューリップが
10ユーロで買えます。
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ムント塔から左(東)にアムステル川沿いに歩くと、左側にはリノベーションを終えたばかりのHotel d’EuropeやCafé de Jarenの運河に面した心地良さそうなテラスが見えてきます。そして大きなレンガ色の近代的な建物が目に入ります。アムステルダム市庁舎、ミュージックシアターです。この辺りは戦時中にゲットーのあったところで、その記念碑もあります。この辺りでアムステル川は川らしく(運河よりも幅があります)南に向かって流れていきます。すると、ガイドブックや写真などで見覚えのある橋が左側に見えてきます、木造の跳ね橋ですが、あせってはいけません。さらにその川下にも似たような橋が見られます。実はそちらの方がマヘレの跳ね橋なのです。マヘレの跳ね橋はアムステル川に掛かりますが、手前左側に見られるのはアムステル川へ流れ込む運河に掛けられています。このマヘレの跳ね橋は、現在ではアムステルダム市内に残る唯一の木造の跳ね橋となっています。夜はライトアップされますので、夕食の後のお散歩などもお勧めです。マヘレの跳ね橋の向こうにはカレ劇場、そしてインターコンチネンタル・アムステル ホテル、レンブラントタワーなど、ランドマークとなる大きな近代的な建物が見えます。
マヘレの跳ね橋を渡ってみましょう。そしてムント塔の方に戻るようにアムステル川沿いを歩いてみましょう。運河には沢山のボートハウスが浮いています。それぞれしっかり電気、ガス、水道、電話が敷かれ、郵便受けもあります。やがて右側にあまり背の高くないですが、大きなレンガ造りの建物が見られます。エルミタージュ美術館アムステルダム別館です。現オランダ王室がロシアのロマノフ家とは姻戚関係に有る為に昔の老人ホーム(アムステルホフ)を2009年に美術館に生まれ変わらせました。ちなみにミュージアム広場にあるゴッホ美術館は9月末から2013年4月迄リノベーションの為閉館となりますが、その間、作品の一部はこのエルミタージュ美術館アムステルダム別館で観る事ができます。
エルミタージュ・アムステルダム別館 |
エルミタージュ美術館を過ぎて先ほどのミュージックシアターの外側をなぞるように歩くとワーテルロー広場に出ます。土曜日には青空市が立ち、もしかしたら掘り出し物があるかもしれません。オランダの雰囲気をめいっぱいたたえた青タイルなどもとっても安価で見つけられます。
ワーテルロー広場の青空市で購入 四季を表した4枚の青タイルが15ユーロでした。 |
右に左に露店を覗きながら歩くのも楽しいものです。運河に出たら右にワンブロック、橋の袂の右側にはレンブラントハウス(彼がかつて住んでいたところで、彼の秀作「夜警」もここで描かれました)、そして左に運河を渡り歩き続けると、やがてニューマルクトに出ます。広場の真ん中にはどーんと、昔の計量所の建物があり、今ではカフェ・レストランになっています。そしてこの辺りはアムステルダムの中華街。通りの表示やお店の看板にも沢山、漢字、中国語が見られます。
旧計量所(ニューマルクト) |
広場から北に伸びる運河(旧計量所を前に右に伸びる運河)沿いに歩くとやがて中央駅を臨む通りまで出ます。そこには「涙の塔」が立っています。昔のアムステルダムの港傍に立つ塔。遠方に航海に出る男性を女性たちが涙ながらに見送った為にこの名あると言われます。この塔には1枚のプレートが埋め込まれています。1609年4月6日にヘンリー・ハドソンがここから船出したと記されています。ニューヨークの港やニューヨークを流れる川に彼の名が付けられたのは有名な話です。
涙の塔に埋め込まれたハドソンの 出航を記したプレート |
中央駅から始まるお散歩コースもここで中央駅に戻ります。まだ時間に余裕があれば運河クルーズに乗ってみるのもお勧めです。駅前、ダムラックには幾つかの運河クルーズ会社の乗船場があり、微妙に出発時間も異なりますので、さほど長時間待たなくてもいずれかには乗船できます。所要時間は約1時間。料金はクルーズ会社により異なりますが、巡るコースはほぼ同じです。
チューリップで有名なリーセ郊外のキューケンホフ公園は今月22日に開園。そして、ノードヴァイクからハーレム迄の40kmを進む「フラワーパレード」は4月21日開催されます。
キューケンホフ公園を訪ねたら、是非、 その脇に広がるチューリップ畑にも立ち寄って下さい |
運河パレードの準備をする人たち |
旅行者も“何かしらオレンジ色”を身に纏い、 街に繰り出します |
4月30日はオランダ全土で「女王の日」をお祝いします。先の女王、ユリアナ女王の誕生日も現在も女王の日として祝日となっています。アムステルダムではあちこちでトラムが止められ、街中に、オランダカラーのオレンジを身に纏った人が繰り出し、運河にはオレンジの人が山盛りになった船が何艘もパレードを行ないます。
今年はさらに、オランダでは10年に1度のフロリアードが開かれます。これは半年間に亘って開かれるものです。今年の会場はドイツとの国境近くのフェンローです。(4月5日~10月7日開園)
これからがベストシーズンです!悩んでいる暇はありませんよ!
(TY/AMS)
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