4月頃から不安定な天気が続き、初夏!と感じる日が少ないミラノですが、
それでも、ようやく外で過ごすことが心地よい季節になってきました。
こんな季節はウォーターフロントへ!
とはいえ、テヴェレ川が流れるローマ、アルノ川が流れるローマ、
はたまた海と運河に囲まれた水上都市のヴェネチアと違い、
ミラノは川もなく、海や湖からもちょっと離れています。
じゃぁ、のんびり遠出ができる週末まで水辺はおあずけ?とはさにあらず。
ミラノにも、ちゃぁんと楽しめるウォーターフロントがあるんです。
それが、ミラノの中心から少し南に下った、運河を囲むナヴィリオ地区。
昔のミラノっ子が釣りや水浴びを楽しんでいた街中の小さな湖が港に改造されたのは、
1600年頃のことだそうです。
それが、1800年代前半から、ティチーノ川やマッジョーレ湖との水上輸送に利用され、
往時は年間で8300艘もの船が行き来する「港町」だったこのナヴィリオ界隈。
戦時中は、破壊された道路の変わりに輸送の足として頑張っていた運河ですが、
どんどん発達する陸上交通にお株を奪われ、1979年を最後に港としての役割を終えました。
このナヴィリオ界隈が近年、どんどん綺麗に生まれ変わっています。
2015年にミラノで開催されるEXPOを迎えるにあたって開発地区に指定され、
長い間放っておかれた船着場(ダルセナ)が公園&プロムナードとして生まれ変わり、
グランデ運河(Naviglio Grande)、パヴェーゼ運河(Naviglio Pavese)の河沿いには、
地元の人が昔から通う老舗レストランあり、アーティストが集うおしゃれなカフェがあり。
とにかく、「どこに行こう?」と迷ったら、「じゃぁ、ナヴィリオあたりで」というのが、
ミラノっ子の定番です。
運河を楽しみたい観光客の為には、今の季節は運河下りの観光船が運航中。
金曜日の午後と土・日曜は、約1時間の運河クルーズが楽しめます。
ダルセナからグランデ運河に入ったAlzaia Naviglio Grande4が出発点。
約1時間のクルージング(12ユーロ)で、昔のミラノの水運に思いをはせた後は、
ジェラート片手に水辺を散策するもよし、
水面に移る夕焼け色を眺めつつ、運河沿いに並べられたテーブルで一杯楽しむもよし、
地元っ子に混じって、ミラノの夏を堪能して下さいね。
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