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2011年2月14日月曜日

春を迎えるお祭り・マースレニッツァ/スーズダリの縁日を訪ねて

ロシアにキリスト教が伝来したのが10世紀末といわれていますが、その前の時代からロシアには土着の宗教があり、色々な伝統的行事が生まれ、今でも引き継がれています。

そのひとつが、キリスト教伝来後もそのまま引き継がれた「マースレニッツァ」というお祭りです。通常2月下旬~3月初頭の1週間が「マースレニッツァ」週間として、ロシア各地で様々なお祝いの行事が催されます。(今年は2月23日~28日でした)

マースレニッツァに先立ち、スーズダリでグリャーニエと呼ばれるロシアの縁日が開かれるということで、今回はスーズダリを訪ねてみました。

縁日の広場にはステージもありました

スーズダリは、中世ロシアののどかな風景をそのまま今に伝えるといわれ、「博物館」の町とも呼ばれるモスクワ郊外の「黄金の環」を代表する町です。

真っ青な空と真っ白な雪が織り成す美しい景色を眺めながら、モスクワから車で約4時間かけて到着したスーズダリ。

町の中心部では、縁日の露店が立ち並び、広場では様々な催しものが行われていました。
広場はたくさんの人で大賑わい
屋台で見つけた愉快なマースレニッツァグッズ!

お酒を飲んだり、ちょっとした遊具で遊んだり、橇で雪の平原をかけぬけたり・・・と、雪に閉ざされ凍てつく野外で、老若男女を問わず、皆が思いの限り歌い踊り、騒ぐ姿に、ロシア人の底知れないパワーを感じました。

雪の上で竹馬ですか~?気をつけて~!

そのパワーの源は、マースレニッツァの主役「ブリヌィ」です。

ロシア語でマースラМаслоとは、バターという意味。マースレニッツァは、まさにバター祭という意味で、バターをふんだんに使ったロシア風パンケーキをこのお祭りでは、皆いっせいに食べるのです。
主役のブリヌィは屋台でも人気者

この時期は、キリスト教の復活祭前に行われる数週間の断食期間の前にあたるため、カロリーたっぷりのブリヌィでお腹を一杯にして、来るべき厳しい断食に備えるのだ、といわれています。

またブリヌィには、もうひとつの意味があります。それは「太陽」。

ブリヌィは丸い形をしているので、古来から「太陽」の象徴とされてきました。2月終わりのロシアは実際にはまだまだ寒いものの、春の足音がそろそろ聞こえてくるかなと期待をよせ始める時期。

その春の訪れは、ロシア人にとっては必ず「太陽」と共にやってくるものなのです。
春はもうすぐ!

何百年も変わることのない美しいロシアの風景を残すスーズダリ。そこで行われた、ロシア古来から伝わるマースレニッツァの縁日を訪れて、一番印象に残ったこと――それは、昔から変わっていないであろうロシア人たちの心から春を祝う笑顔でした。

スーズダリへの旅行手配は、こちらまでご連絡下さい。

春を迎えに行った人/マリー(モスクワオフィス)


*この記事はネットトラベルサービス東京支店のブログ『Privet ! ロシア』から転載いたしました。

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