197年目の建国記念日を迎えたノルウェーからこんにちは!
花屋さんで売っている花束まで3色でまとめられています。
愛国心のあるノルウェー人にとっては、この日は1週間も前から天気が心配されるほど、とにかく特別な日なのです。そして天気がよければアイスクリームが1番売れる日だともいわれています。
建国記念日の由来は、1814年まで遡ります。この年の5月17日、首都Osloの北約70㌔のところに位置するEidsvollというところで国会が発足、憲法が施行されました。その後デンマークのプリンスChristian Frederikがノルウェーの国王に任命され、ノルウェーが建国されました。
ただ、現在のように大規模にこの建国記念日を祝い始めたのは第2次世界大戦以降だそうです。
この日は子供中心のイベントが多く、特に小学生のいる家庭は大忙し!朝早く学校に集まり、国旗を持って街を行進を始めます。Osloにある学校の子供たちは、目抜き通りのKarl Johan通りから王宮の前まで行進します。王宮のバルコニーではロイヤルファミリーが手を振って子供たちを迎えてくれます。
オスロの市庁舎の前にて。
旗、旗、旗、、、、、
ノルウェーは学校で吹奏楽がとても盛んなので、この日は腕の見せ所。沢山の学校の吹奏楽部の生徒さんも行進しながら演奏し、お祭りムードを盛り上げます。
普段クローゼットの奥に仕舞ってある民族衣装Bunad (ブーナード)を取り出して着る人も多いので、この日にノルウェーに来れば、街で実に沢山の民族衣装が見れちゃいます。
民族衣装Bunad
右の女性が着ている衣装はBuskerud地方のもの。
真ん中の女の子の衣装はNorland地方のもの。
地域によってデザイン、色が細かく違います。
日本の着物と同じぐらい高価なもので、もともと家族代々受け継いでいくものですが最近では出身地に関係なく好きなデザインや色で選んで着ている人もいます。
とにかくノルウェーは国民衣装の数がとてつもなく多い!
施されている刺繍もとてもカラフルで精巧です。
左の女の子の衣装は独自のデザインの衣装。
右の女の子はNorland地方の衣装。
同じ地方でも海側か山側かによって色が違います。
(ちなみに緑は山側、青は海側。)
ですからこの女の子はNorland地方の山側ってことですね!(複雑。。)
5月はまた高校生が一年を試験で締めくくる月。特に卒業を控えた三年生は、三年間の学生生活を終えることを自分たちでお祝いします。
お祝いをする学生さんはRussと言われ、5月に入ると作業着のような衣装を着て、買い取った中古バスを自分たちで塗りなおしたり、大きなスピーカーをつけたりして改造します。(ちなみにお金のある家の学生は、親のお金でバスの改造をしてもらっているそうです)そしてそのバスを乗り回してビール飲んだりと、とにかくお祭り騒ぎ。この時だけは少しハメを外しても許される期間のようです。
親も何も言わないのか!と思いますが、親も自分たちも経験してきたから理解があるよう。。
建国記念日はRussがお祝いする最後の日で、この後、彼らは試験を控えています。昔は試験が終わってからお祝いをしたそうですが、今は順番が逆転して、お祭り騒ぎが先になってしまっています。(ほんとに勉強しているんでしょうかね。笑)
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