ツアー3日目、観光はこれが最終日です。
またもやぐずつく空を気にしつつ昨日よりはちょっと早く出発、まずはモンテネグロの国境へ。ボスニアヘルツェゴヴィナとの国境とは違い、こちらでは少々時間を取られました。バスを降りて事務所へ行くと空気がとても冷たく、気温は前日から少し下がり11度ほどでした。添乗員の私の住むフィンランドは5度前後の気温でだいぶ温かくなってきたと思っている頃でしたのに、慣れというのは恐ろしいものです。
モンテネグロとはスペイン語で「黒い山」という意味。現地の言葉では「ツルナゴーラ」と呼ばれていますが、これも同じ意味。その昔海を行き来する人々から見て黒い山々の影が印象的だったためこのような名前になったとの言い伝えがあるとのこと。高い山の中には人気のスキー場などもあるそうです。
この日向かったのはコトルというアドリア海のボカ・コトルスカ湾の一番奥に位置する城塞都市。湾はフィヨルドのようなおもしろい地形で、向かう途中にも岸から岸へ、バスごとフェリーを使って移動したりもしました。
バスごと乗り込み・・・10分弱で向こう岸です |
対向フェリーとすれ違い |
イスラム文化の影響を大きく受けたヘルツェゴヴィナのモスタルとは違い、こちら側はローマ時代以前からの歴史のある街や村が点在し、目に入る景色も雰囲気もだいぶ変わります。まずは昼食をとる予定のブドヴァ旧市街を自由散策の予定でしたが・・・今回はバスを降りると大雨。せっかくですので傘を差しながら街を散策し、少し早めにミックスグリル(白身魚、えび、イカ)の昼食を済ませました。
ブドヴァ旧市街の城壁 |
城壁の中の旧市街 小さなドアを抜けると海です |
こちらの教会ではイースターのミサが行われていました |
自由散策が出来なかったため、ブドヴァを少し早めに出てちょっとだけ良い景色を観にいくことにしました。島全体がホテルになっているラグジュアリーなセント・ステファン島です。何だか映画の中のセットみたいでとても綺麗でした。
桟橋の右側はホテルのプライベートビーチだそう |
そして、そこから30分ほどのコトルへ移動。
コトルはビザンチン、セルビア、ハンガリー、ボスニア、ヴェネチア、オーストリア・・・と支配者を変えながら天然の良好として海上交易と造船で栄えました。この街の周りにもやはり城壁が巡らされ、また険しい山並みが背後に迫っています。旧市街は中世の雰囲気です。
入り口を入ってすぐ 佇む時計塔 |
見にくいですが・・・城壁は山頂まで続きます |
聖トリプン大聖堂 この街の守護神聖トリプンの遺骨が祀られています |
「それでは自由時間」の掛け声と共に降り出す雨。
今度こそ皆さんに散策を楽しんでもらおうと思っていたのに。。。なんとか雨は弱まりその後晴れ間が出てきました!
山頂まで続く城壁を皆さんと上りました |
この城壁の途中には旧聖母教会があり、病気を治したい人々が訪れるそう。途中の踊り場まででもかなり私にとってはつらい道のりでしたがそこまで上られた方はいらっしゃったのでしょうか・・・
ガイドさん曰く
「あそこまで上れたらもう健康よね」
とのことでした。
確かに。
城壁途中の踊り場から眺めた旧市街 ここで満足、足はふらふらの添乗員でした |
コトルを後にして、ドブロヴニク方面に向かう途中、最後の観光場所ペラストへ寄りました。
小さな小さな村ですが、ヴェネチア海軍と海運業に貢献し、地中海で初めての海軍学校が開かれました。ロシア海軍創成期の訓練所でもあったとの事。
この村にはコトル湾に浮かぶ二つの島があります。そのうちのひとつが私たちの見学する、岩礁の聖母島。中世、船乗りたちが航海から無事戻るたびに岩を投げ込んだものが島になったとの言い伝えがある人工の島です。
岩礁の聖母島 聖母教会が建っています |
教会内部の様子 |
雪解けのせいで水位がだいぶ上がっておりましたが、島が水浸しになってしまうことは50年に1度くらいしかないそう。
こんなボートで島にいけます |
これで今回の観光スケジュールは終了。あとはクロアチア側に戻り夕食。
国境は行きと同じくちょっと混み合っていたのですが、そのおかげで「さっさと通り過ぎてくれ!」と係員に言われてしまいました。
お夕飯はタコの料理。味付けが何だか日本の食卓のようで、そしてこのレストランはクロアチアの伝統衣装を着た女性たちが給仕してくれたのですが・・・残念ながら写真無しです、ごめんなさい。
今回も楽しい方々にご参加頂き、心からの感謝を言い尽くせる言葉が見つかりません。
同じように欧州に在住の日本人の皆様と同じ時を過ごせたこと、とても光栄でした。
また今後も弊社一丸となって皆様にご満足いただけるツアーをご用意していきたいと思っております。今後ともJTBヨーロッパをどうぞよろしくお願いいたします。
ホテルからの眺め |
モスタルの猫 |
ポチテリの猫 |
ドブロヴニクの猫・・・はいませんが綺麗な小道 |
コトルの猫・・・よりもケーキに興味がありました |
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