2011年7月4日月曜日

スウェーデンの夏至祭


メイポール


 スウェーデンで夏至祭といえば、1年中で一番大きなお祭りと言えるでしょう。
毎年、6月の夏至に最も近い金曜日は夏至祭前夜、そして土曜日は夏至祭と決まっています。
スウェーデンの人々がこの夏至祭を祝うのは、前夜である金曜日です。


伝統的な夏至祭の祝い方を紹介しましょう。
白樺の葉と季節の野花で飾られたマイストング(英:メイポール)と呼ばれる柱を原っぱの真ん中に立て、周りでダンスをし、食事をし、夜遅くまで1年中で最も日の長いこの季節だけの白夜を楽しみます。




人々がメイポールの周りに集まります。

ダンスは子供から年寄りまで楽しめる単純で、ユニークなものが多く、バイオリンやスウェーデン特有の民族楽器ニッケルハルパの演奏に合わせます。 
出身の地方によって異なる伝統衣装を身につける人や、手作りの花の冠をつける女性の姿も多く見られます。
食事は、ニシンの酢付けにディルと一緒に茹でた新ジャガイモ、葉ネギのみじん切りにサワークリームが欠かせません。




  
ニシンの酢漬けは欠かせません。

さて、このお祭りは誰がどこで集まって行うのでしょうか。
地域の広場には10mほどの高さの夏至柱が立てられます。自宅の庭に自家製の1、2m程の夏至柱を立てる家もあります。
家族、親戚、友人同士、地域の人々がそれぞれ集まり、この日を共に祝うのです。
スウェーデン人は、サマーハウスで夏を過ごす人も多く、夏至祭はサマーハウスやサマーハウスの集まる地域で祝うのも一般的です。
スウェーデンで夏至祭を最も盛大に祝うのが、スウェーデン中部に位置するダーラナ地方です。レクサンド、テルベリ、ムーラ等が夏至祭で有名な市です。
普段は静かなこの小さな市も、この時期はスウェーデン国内からのみでなく、海外からの観光客も多く、数少ないホテルが混み合います。
サマーハウスを借りたり、キャンピング場にキャンピングカーを止めて泊まったり、テントを張る人もいます。
ストックホルム市内では、野外博物館スカンセンで、この伝統的な行事を楽しむことができます。
  
     
伝統衣装を身につけた男女がダンスを始めます。

 










夏至祭の天気は・・・?

このように白夜を楽しむ日が決まっていると、気になるのは天気です。
1ヶ月、2ヶ月も前から、夏至祭前夜の天気がニュースになります。
そして数日前からは、時間刻みで地方ごとの当日の天気予報がニュースになっていました。
この時期のスウェーデンは、気温は20度前後にはなるものの、天候が変わりやすいのです。
今年はストックホルムは晴れのち曇り、ストックホルム以外の多くの都市では雨が降ったそうです。
雨が降ってもこの行事は延期にはなりません。レインコートや長靴、傘を差してもお祭りは続けられます。

スウェーデンには、「悪い天気というものはない、悪いのは天気に合っていない服なのだ。」という言い回しがありますが、スウェーデンの夏至祭は、そのとおりですね。
  

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