2012年11月6日火曜日

フラメンコ・ギター 「カニサレスのコンサート舞台裏」


スペインのフラメンコ・ギタリスト、カニサレスを密着取材

皆様こんにちは。マドリード支店です。
冬時間に変わり、雨の日も続き、日に日に秋深くなっていくのを感じます。
秋といえば、やはり、芸術の秋。
イタリア支店のギターだけのオーケストラにも驚きましたが、
マドリード支店からは、スペインを代表するフラメンコ・ギタリスト、フアン・マヌエル・カニサレスのマドリード公演をリポートいたします。
フラメンコ・ギタリストとして、セクステッド(ギター、 パーカッション、踊り手など6人で編成)の世界公演をする傍ら、ベルリン・フィルとの競演を果たすなど、話題に事欠かないマエストロ・カニサレス(以下カニサレス氏)。2008年には スペイン版アカデミー賞、クラシック音楽部門で最優秀賞を受賞しています。今回は、マドリード音楽堂で、「ソロ・デュオ・フラメンコ」の初演がありまし た。普段はなかなか見ることのできない舞台裏にお邪魔させていただきました。



© Amancio Guillén

実は、カニサレス氏の奥様は日本人(真理子さん)で、弊社と長年のおつきあいがあり、
コンサートや教授活動(バルセロナ音楽院)などの移動の際は弊社をご利用いただいている大事なお客様でもあるのです。



コンサートの1週間ほど前から、プロモーションガ始まるそうです。各新聞社へのインタビューの他、ラジオに出演して、自らコンサートの宣伝を行います。こちらは、スペイン国営放送の音楽番組「ロス・クラシコス」の収録の様子です。(取材&写真提供:JMC Music Productions) 














音楽のエキスパートである番組の司会者が、カニサレス氏にインタビュー。コンサートの見所や音楽構成などにも話題が広がり、内容の深いインタビューとなりました。
(取材&写真提供:JMC Music Productions)
 






全国放送の、深夜のトーク番組「オトロス・アセントス」にも出演。ここでは生放送でのギター演奏。弾丸トークで有名な司会者を黙らせてしまうほどの見事な演奏でした。コンサート当日が楽しみです! (取材&写真提供:JMC Music Productions)


マドリード音楽堂




さあ、いよいよコンサート当日。開演は19:30。今日は早めに仕事を切り上げいざ会場へ。カニサレス氏とセカンド・ギターのフアン・カルロス・ゴメスは開演の約4時間前に会場入りするそうです。







マイクのセッティング風景




カニサレス専属のサウンド・テクニシャンは、朝10時から会場入りして、機材の搬入やセッティングを完了させていました。カニサレス氏が舞台に到着する頃にはすべての準備が整っています。これから、サウンドチェックが始まります。






機材の微調整




演奏して、自分の音を聞きながら、最終的な機材の微調整を行います。ちょっとしたマイクの角度やモニターの方向が、演奏の良し悪しに大きく影響するそうで、慎重に作業は進みます。見ているほうもドキドキします。サウンド・テクニシャンのカルロは、もう長年カニサレス氏のコンサートやレコーディングを取り仕切っているので、カニサレス氏とは阿吽の呼吸でセッティングが進みます。










照明もチェック




照明のチェックも大切です。マドリード音楽堂の舞台監督も立ち会い、最終的なチェックが行われます。















一通り機材のセッティングと調整が終わると、今度は演目のリハーサルの開始です。今回は、カニサレス氏のソロ演奏、セカンド・ギタリスタとのデュオによる、新しいアレンジの曲を披露するため、リハーサルにも気合が入ります。









無人の観客席に向かい何を思う・・・



デュオのリハーサルを終えた後、カニサレス氏は独り舞台に残り、ソロ演目のリハーサルです。誰もいないホールに向かって、精神統一をする大事な時間だそうです。さあ、開場まであと1時間です。










19時。開場の時間になると、次々にお客さんが席を埋めていきます。今回はJTBのスタッフも数名お邪魔しています。会場にはフラメンコ・アーチストや俳優、政治家や各国大使の姿もある一方、子供連れの家族なども見られ、カニサレス氏の幅広い層への人気の高さが伺えます。










まず、カニサレス氏のソロからスタート。1曲目はファンタジアと呼ばれるギターのソロ。観客は皆、出だしからカニサレス・ワールドにグイグイ引き込まれます。続いて、コロンビアーナ、グアヒーラとリズミカルな局が披露され、いよいよセカンド・ギタリスト、フアン・カルロスの登場です。ここからの盛り上がりがすごかった!!1曲終わるごとに、会場からは割れんばかりの拍手が沸き起こります。 













カニサレス氏とフアン・カルロスの息はぴったり! 言葉を交わさずに目で会話をしながら(かっこいい!)、時々ニコッと微笑み合う姿に、客席も笑顔に包まれます。こういう演奏を見られるのはラッキーですよね♪





スタンディング・オベーション

約80分の公演。最後の曲が終わると、観客は総立ちで拍手喝采と「ブラボー!」の歓声に包まれました。いつまでも鳴り止まない拍手に応えて、アンコール曲も一曲演奏してくれました。演奏終了後、客席に向かって何度も会釈しながら、「Gracias!(ありがとう)」とつぶやく姿には、大物アーチストでありながらも感謝の気持ちを忘れない真摯な人柄がにじみ出ていました。







公演終了直後をパチリ!いい笑顔です!





フラメンコ・ギタリストとして、今年ギター生活40周年記念公演が予定されているカニサレス氏。来年も沢山のヨ-ロッパ公演が予定されていますので、皆様も是非足を運ばれてはいかがでしょうか?













≪フアン・マヌエル・カニサレス公演情報≫

11月24日(金)20時15分開演
ハーグ、オランダ、ドクター・アントン・フィリップサール
「アランフェス協奏曲」

12月9日(日)20時開演
スペイン、マドリード、王立劇場
「ギター生活40周年記念公演」

1月18日(金)20時開演
スペイン、サバデール(バルセロナ)、プリンシパル劇場
「アランフェス協奏曲」

1月19日(土)20時開演
スペイン、バルセロナ、カタルーニャ音楽堂(世界遺産)
「アランフェス協奏曲」

2月20~22日(水)19時半開演
オーストリア、ザルツブルク、祝祭大劇場
「アランフェス協奏曲」

2月24日(日)11時開演
オーストリア、リンツ、ブルックナーハウス
「アランフェス協奏曲」

2月26日(火)19時半開演
オーストリア、ウィーン、コンサートハウス
「アランフェス協奏曲」

2月28日(水)19時半開演
オーストリア、フィラッハ、コングレスホール
「アランフェス協奏曲」
3月2日(土)19時半開演
クロアチア、ザグレブ、リシンスキーホール
「アランフェス協奏曲」

3月3日(日)21時開演
スペイン、ビルバオ
「アランフェス協奏曲」

3月13日(水)20時開演
スペイン、バルセロナ、バルセロナ音楽堂
「ソロ・デュオ・フラメンコ」

お問い合わせは、JMC Music Productions まで
www.jmcanizares.com

(マドリード支店 O)




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