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2012年11月12日月曜日

Sinterklaas is coming to town ♪♪

アムステルダムからこんにちわ!
今年も残すところ、あと1ヵ月半となりました。そろそろ街にはクリスマスのイルミーネーションが飾り付けられ、夜の街並もいっそう華やかさを増しています。
アムステルダムでもあちこちに赤や青の眩いほどのイルミネーションが、趣向を凝らした飾りで光を放っています。この季節を迎えるとオランダの子供たちはわくわくと、シンタ・クラースの日を待ちわびています。(シンタ・クラースは英語圏では聖ニコラスとも呼ばれる聖人です)
日本では、クリスマスが本来の宗教的な意味合いとは別に、冬の歳時記のひとつとして、欠かす事のできないイベントとなっていますが、ここオランダでは、クリスマスよりもシンタ・クラースの日が盛んに祝われます。
シンタ・クラースはキリスト教の聖人の一人で、シンタ・クラースの日の夜とその翌朝が祝われます。(12月5日の夜と12月6日の朝)残念ながら、オランダでは祝日ではありませんが、休業となる会社やお店などもあります。
海運国家でもあるオランダにとってこのシンタ・クラースは特別な存在で、特にアムステルダムにおいては街を守る守護聖人として親しまれています。サンタクロースは赤鼻のトナカイの曳くそりに乗ってやってきますが、シンタ・クラースは、黒人従者のピートと共に、船に乗ってやってきます。
スペインからはるばる船に乗ってやってくるのです。
(シンタ・クラースの現在位置:http://www.sintinamsterdam.nl/



シンタ・クラースの日に先立って、11月18日にアムステルダム中央駅裏のHET IJに船でやってきたシンタ・クラースは、そこで上陸し、その後、馬に跨ってアムステルダムの街中をパレードします。中央駅からダム広場へ、そしてレンブラント広場を通り、ユトレヒト通りへ。さらにウエイテリングスカンスを経由して、ライツェ広場まで進みます。このパレードはゆっくりと3時間半ほどの時間を掛けて進みます。
(具体的なパレードスケジュールはhttp://www.sintinamsterdam.nl/ouders/route-en-tijden/でご覧下さい。)
パレードを飾るのはシンタ・クラースが黒人従者ピートばかりだけでなく、すっかりピートになりきった子供などが、パレードの台車を先導します。お馴染みのファーストフードレストランや電力会社など、さまざまなスポンサー名を冠したパレードの台車が、たくさんのピートを乗せ、或いは従えてゆっくりとアムステルダムの街を巡ります。このパレードが行過ぎる時間は交通規制が敷かれ、バスやトラムなどの公共交通機関はストップ!

パレード中は、沿道に集まる子供たち(だけでなく、大人にも)クッキーをくれます。(KRUIDNOOTJESと呼ばれる、シナモンのきいた小粒のクッキーを差し出した手や外套のフードなどに一掴み入れてくれます。)
Kruidnootjes


オランダの子供たちは、このシンタ・クラースの日の晩にプレゼントを貰います。シンタ・クラースが馬に跨ってやって来るので、家の玄関先にニンジンを置いておくのです。このニンジンを齧る為にシンタ・クラースの乗った馬が、自分の家の玄関先で歩みを止めるように・・・と願いを込めるのです。子供が寝静まった頃、お父さんは、このニンジンを一口齧って、そしてプレゼントを子供の枕元などに置いて置くのです。子供たちは朝起きて、玄関先のニンジンが齧られているの見て、やっぱりシンタ・クラースは馬に乗ってやって来たんだ・・・・と思い、貰ったプレゼントを満面の笑みで開くのです。
(昨年のアムステルダムのシンタ・クラース パレード)















シンタ・クラースが従者ピートと共にやってくるのはアムステルダムだけではありません。オランダ各地で、時には小船に乗ったシンタ・クラースと従者ピートが上陸し、町の子供たちを従えて町中をパレードします。
待ちに待った日はもうすぐそこまで来ています。
ちなみに、11月12日、今日現在、シンタ・クラース一行はフランス、ノルマンディーの沖合いを北上中です。

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